個別機能訓練を始められる際は、まず座位で行う訓練から提供させていただいております。
・膝周囲の力をつけたい方。
・立ち座りから歩いたり、階段坂道を安全に昇り降りすることが出来るよう、ももを上げられるようになりたい方。
・内ももの力をつけて転倒予防を図りたい方。
・姿勢が良くなりたい方。 ・・・等
目的や課題は、ご利用者様それぞれ違います。
その中で、今回は踏ん張る力をつけた歩行や、段差坂道昇降時の転倒予防、及び浴槽跨ぎの運動を目的とした“股開閉”運動についてご紹介させていただきます。
この訓練では、3つの運動要素が含まれています。
①ももを上げ下げする運動。
②ももを上げたまま足を開く運動。
③ももを上げたまま足を閉じる運動。
これらの運動は、転倒予防・踏ん張りのため、内もも、足の付け根、身体周りの力をつけることが出来ます。
特に身体の内側は外側に比べて、なかなか鍛えることが難しい部位となっています。
年齢と共に内側の筋力が衰えることで、安定した立位が取りづらくなり、歩行をはじめ段差坂道の上り下りや、浴槽を跨ぐ事が出来なくなってまいります。
それらの課題は、この機能訓練を行うことにより解消することが出来ます。
初めのうちは、両手すりに掴まったり、背もたれに寄りかかりながら動かすことから行います。
最初はももが上がらず、上げたまま動かすことが難しく、イスの手すりと背もたれを活用しましたが、運動のポイントを伝えながら訓練を重ねることで、背もたれから離れ、手すりに頼らず実施出来るようになられました。
現在、自宅周辺をお散歩されたり、自宅にてお風呂に入られるようになりました。
時々、送迎中に道端でお散歩されるご様子をお見掛けすることがありますが、安定した足運びで歩かれていらっしゃいました(笑)
今月実施した体力測定の結果も…
【体力測定】
令和5年 3月 TUG:16.5秒 片脚立位:13.6秒
令和5年 6月 TUG:14.0秒↑ 片脚立位:14.7秒↑
と、素晴らしい内容でした。
引き続き、個別機能訓練を継続してまいります。